「エラー表示」 と 「複数エラー表示 」 コントロールは XPages で作ったアプリケーションで、
ユーザーに入力や操作のエラーを表示させるコントロールです。
ユーザー入力をさせる XPages のコントロールには妥当性検査を設定することができます。
「編集ボックス」 コントロールではプロパティに 「妥当性検査」 タブがあり、ここで 「必須フィールド」 の
設定をして入力文字列の長さの最小と最大を設定したりできます。
ここで設定できる妥当性検査は、デフォルトでクライアント側で実行されるスクリプトで行われます。
そして妥当性検査で問題となるとエラー・ダイアログで表示されます。
しかし、この妥当性検査をサーバー側で行いたいこともあるでしょう。
サーバー側のスクリプトで妥当性検査をして引っかかったらダイアログでは表示来ません。
そこで今回紹介する 「エラー表示」 と 「複数エラー表示 」 コントロールを使います。
この2つの違いはは・・・
「エラー表示」 コントロールは個々の入力データに対しての妥当性検査結果を表示します。
入力用のコントロールの横とかに配置できるので、個別の入力コントロールのエラーを表示するとユーザーにわかりやすいでしょう。
一方、「複数エラー表示」 コントロールは、複数の入力コントロールのエラーをまとめて一箇所に表示します。
たくさんの入力フィールドがあるフォーム、個別にエラーを表示すると全体がつかみにくくなりますから、
そんなときには一箇所にエラーをまとめて表示したほうがわかりやすいでしょう。
使い方は・・・「編集ボックス」 コントロールドを例にして説明しましょう。
1. まず 「編集ボックス」 コントロールに妥当性検査を設定します。
プロパティ「妥当性検査」 タブで 「必須データ」 にチェックを入れ、適当な入力妥当性検査を設定します。
2. この 「編集ボックス」 コントロールでの妥当性検査をサーバーサイドで行わせます。
プロパティの 「すべてのプロパティ」 で disableClientSideValidation の値を true にします。
(Notes/Domino 8.5.2 では、これを編集するための専用の UI はまだ無いようです。)
3. 同じ XPage に 「エラー表示」 コントロールか、または 「複数エラー表示」 コントロールを配置します。
「エラー表示」 コントロールを配置したときには、そのエラー表示の対象となるコントロールを
プロパティの「次のエラーメッセージを表示」フィールドに指定します。